ごあいさつ:村瀬俊夫

 1929年生まれで現在(2015年8月)86歳。

い健康に恵まれており、目も耳も健在で、よく本を読み、人の話を聞くことできる

2003年末現職牧師を引退し、日本長老教会教師の身分は保持しているがフリーの身となる

 74歳で現職牧師を引退したのは、後継者か与えられたからであるが、牧師職から退いて自分のやりたいことをやってみたいという願望もあったから。その一つが、無教会の先生が出しておられる月刊の個人誌を私も出したいということ。19歳で入信、20歳で受洗し信仰のバックボーンを築かれたのは、内村鑑三の『ロマ書の研究』による毎年開かれる内村鑑三記念講演会に熱心に参加、その影響で塚本虎二や矢内原忠雄の個人誌『聖書知識』や『嘉信』を愛読、特に後者からは強い影響を受けた。

このブログで紹介させていただく私の文章は、これまで『西東京だよりに掲載したもの
その最初は、第1号から第31号まで計30回にわたって連載した「ヘブル書連続説教」とし、続いて「ガラテヤ書連続説教」計17回、「ヤコブ書連続説教」計11回を予定している。
以後は、別の分野のものを取り上げたい

私の関心は明白に三つの分野

①黙想・観想による聖書への霊性的アプローチ
②霊性的アプローチを健全化するための聖書や教会史をめぐる学的研究
③前二者が現実から遊離したものとならないための社会的・時事的関心の保持

にわたり、それらが三脚のようにバランスを保つことを願っている。
お読みくださった上で、忌憚のない感想や批判などお寄せくだされば幸甚である。




 私は、1953年、東京学塾を卒業し、24歳で開拓伝道に導かれた。
板橋区志村方面で約5年間、次いで池袋の近くで約8年間、伝道した後、1966年11月に板橋区蓮沼町にある実家の二階に会堂を建設(その後に建て替えも行う)以後「蓮沼キリスト教会」として活動し、現在に至っている
の前身時代も含めた蓮沼キリスト教会私は50年余、牧師を務めたことになる

 その間、蓮沼キリスト教会牧師以外の仕事にも多く携わった。
理科系の出身であったので文科的教養を補いたく開拓伝道の中で慶応義塾大学文学部哲学科(通信課程)に学び、大学院修士課程まで修了
JPCとして知られた日本プロテスタント聖書信仰同盟その後のJEAとして知られる日本福音同盟で活躍の場を与えられた。

『新改訳聖書』として知られる聖書翻訳の事業に、特に新約の部で参与。
1970年に創立された日本福音主義神学会の設立にも参与。
1970年代前半に『聖書注解』刊行の企画が具体化すると、私は新約の部の常任編集委員の一人として、自ら執筆すると共に刊行の実現のため尽力した。
私が執筆を担当したのは、注解では「ヨハネの福音書」と「ガラテヤ書」、その他「新約聖書の正典と本文や「パウロの生涯と思想」等の総論的論文。著書や訳書も少なからずあるが、ここでは省略させていただく。

 1960年代半ば以降、建国記念の日制定反対、靖国神社法案反対運動に参加することから、社会的関心に目を開かれて今日に至る。霊性的方面への関心を強く抱かされたのは、1980年代半ばからアシュラム運動と深く関わることによってである。

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